01 非伝統的な用途への多角化 シナモンの持つ本来の汎用性の高さは、従来の料理用途にとどまらず、非伝統的な分野での利用拡大を後押ししている。化粧品業界では、シナモンの抗菌作用と温熱効果が高く評価されており、2024年にニッチな美容ブランドから発売されたシナモン配合のリッププランパーや、天然の殺菌作用を謳うフェイシャルスクラブへの配合などがその例だ。栄養補助食品業界でもシナモンの健康効果が引き続き研究されており、血糖値管理を目的としたシナモン樹皮エキス配合サプリメントを発売する企業も現れている。さらに、飲料業界もシナモンを取り入れており、スターバックスなどの大手コーヒーチェーンは2024年の秋冬シーズンにシナモン風味のラテや紅茶を期間限定で発売し、健康志向の消費者をターゲットにしたシナモン風味のコンブチャも登場するなど、独自のフレーバープロファイルが求められている。こうした多様化はシナモンの市場浸透度を高め、生産者にとって新たな収益源を開拓している。
2026年4月:マコーミック社は、持続可能な方法で調達されたシナモン原料を導入し、トレーサビリティへの取り組みを強化することで、クリーンラベルのスパイスに対する消費者の高まる需要に応えるべく、高級シナモン製品のポートフォリオを拡充した。